10月8日午後5時ころ東京都三鷹市で、18歳の女子高生がストーカーにナイフで刺され亡くなるという「ストーカー殺人事件」が発生した。
10月3日にストーカー規制法が改正施行されたばかりである。
2週間近くたち、その間、台風による大きな被害などもあってこの事件についての報道はほとんどなくなったので、これまでの報道を通じてこの事件について考えてみた。
時系列で見ていくと、
今年の3月ころからストーカー的な行為がはじまる
6月には被害者の父親が「娘に連絡しないでくれ」と直接通告し、電話を
着信拒否にした
9月27日 犯人が上京、翌日ナイフを購入
10月上旬、犯人が被害者周辺に出没
10月1日、4日、犯人が被害者の通学路に姿を現し、被害者に姿を見せる
10月4日、被害者が学校に相談、夕方、学校が杉並警察署に電話で相談
10月7日、被害者が再び学校に相談、学校では警察に相談に行くよう勧
める
10月8日、午前9時ころ被害者が両親とともに三鷹警察署へ相談に行く三
鷹署は被害者から聞いた犯人の携帯電話番号に電話したが誰も出ない
ので留守番電話に三鷹警察署に連絡するよう録音
昼過ぎに犯人が被害者宅に侵入し被害者自室のクローゼット内に潜む
午後4時40分ころ被害者が帰宅、数分後に三鷹署員からの帰宅安否確
認の電話に応答、電話が終わった直後に犯人が被害者に襲いかかり、逃
げ出した被害者を追いかけ、路上で被害者をナイフで刺して殺害
という経過になっている。
問題点は多数考えられるし、結果論になってしまうが、全体的に被害者も学
校、警察も危機意識が低いと感じられる。
被害者サイドとしては、3月から6月までの間に警察などの適当な機関に相談
するべきだった。
学校は、相談を受けた時点ですぐに被害者を連れて警察へ相談に行くべき
だった。
警察では、杉並署は当事者を説得して警察に来てもらい直接詳細を聞き幹
部と三鷹署に速報するべきであったし、三鷹署は被害者本人から(できれば
女性警察官が担当して)犯人との交際状況、別れ方、つきまとい状況などに
ついて詳細に聞き結果を幹部に速報して犯人の危険性について判断するべ
きであった。
早く相談しておけば、それなりの準備ができ、脅迫などの犯罪行為があったと
きに資料を持って警察に届け出すれば警察もすぐに動けることになり被害は
最小限に抑えられる。
やはり、少しでも早く相談することが肝要である。
いつ相談? 今でしょ!!!
コメントをお書きください